「Unreal Engineでゲームや映像を作ってみたいけど、何から手をつければいいか分からない」「もっと制作を効率化したい」 そう感じていませんか?
Unreal Engineには、標準機能だけでは実現が難しい高度な表現や、制作時間を大幅に短縮できる便利な機能が多数存在します。 それが「プラグイン」です。
本記事では、Unreal Engine 5(UE5)の制作を強力にサポートする、厳選したおすすめプラグインを5つご紹介します。各プラグインが解決できる課題や、実際の活用事例、そして導入方法まで、初心者にも分かりやすく解説します。

UE5 おすすめプラグイン 5選
この記事ではCrunioが調査したUnrealEngine(UE5)のおすすめプラグインを5選紹介します。
この記事を読めば、あなたのクリエイティブなアイデアが、より早く、より高品質な作品として形になるはずです。さっそく、制作の可能性を広げる旅に出かけましょう。
1. Ultra Dynamic Sky
- 特長:リアルな空・雲・太陽・月・星の描画に加え、天気や昼夜サイクルを制御できるプラグイン
- 活用例:VR/AR制作、オープンワールドやリアルタイムシミュレーションで「時間の経過」を表現
- 価格・ライセンス:$49.99 日本円約7,500円(UE Marketplace)
引用:Everett Gunther
Fab:https://www.fab.com/listings/84fda27a-c79f-49c9-8458-82401fb37cfb
Ultra Dynamic Skyのインストール方法
UDSのインストールは、Unreal Engineのマーケットプレイス経由で行います。以下に手順を説明します。
- マーケットプレイスで購入 Epic Games Launcherを開き、マーケットプレイスにアクセスします。検索バーで「Ultra Dynamic Sky」と入力し、商品ページで購入手続きを完了させます。
- プロジェクトに追加 購入が完了すると、Epic Games LauncherのライブラリにUDSが表示されます。UDSの横にある「プロジェクトに追加」ボタンをクリックします。
- プロジェクトの選択 UDSを追加したいUnreal Engineのプロジェクトを選択します。プロジェクトが複数ある場合は、正しいものを選択しているか確認しましょう。
- アセットの配置 プロジェクトにUDSが追加されたら、UEエディターを開きます。コンテンツブラウザ(Content Browser)に「UltraDynamicSky」というフォルダが追加されているはずです。その中にある「BP_UltraDynamicSky」というブループリントをレベル(シーン)にドラッグ&ドロップすれば、空が表示されます。
これでUDSのインストールと基本的な配置は完了です。UDSのブループリントを選択すると、ディテールパネルで時間帯や天候、雲の量などを簡単に調整できます。
2. Quixel Bridge
- 特長:Megascansの高品質3DアセットやマテリアルをワンクリックでUE5にインポート
- 活用例:フォトリアルな環境制作や建築ビジュアライゼーションやゲーム背景制作で便利
- 価格・ライセンス:無料(Epic Gamesアカウント連携で利用可能)
引用:Quixel
Quixel Bridgeのインストール方法
Unreal Engineユーザーは、Quixel Bridgeを無料で利用できます。インストールは、Epic Games Launcherから行います。
- Epic Games Launcherを開く PCにインストールされているEpic Games Launcherを起動します。
- マーケットプレイスにアクセス 左のメニューから「マーケットプレイス」をクリックします。
- Quixel Bridgeを検索 検索バーに「Quixel Bridge」と入力します。
- インストール Quixel Bridgeのページが表示されたら、「無料」ボタンまたは「Unreal Engineにインストール」ボタンをクリックします。
これで、Quixel BridgeがEpic Games Launcherに統合され、Unreal Engineのプロジェクトで使用できるようになります。
Unreal Engineでの使用方法
インストールが完了したら、Unreal Engineエディター内で直接Bridgeを起動できます。
- UEエディターを開き、ツールバーの「コンテンツを追加」をクリックします。
- ドロップダウンメニューから「Quixel Bridge」を選択します。
これにより、Quixel BridgeがUnreal Engineのエディター内でウィンドウとして開き、Megascansライブラリからアセットを直接ブラウズし、プロジェクトにインポートできます。
これで、UDSとQuixel Bridgeの両方をUnreal Engineで活用できますね。
3. Cesium for Unreal
- 特長:地球規模の3D地理データをそのままUE5上で扱える。Google Earthのようなスケール感を再現可能
- 活用例:シミュレーション、デジタルツイン、建築ビジュアライゼーション、都市計画など。Google Earthのようなスケール感をUE上で再現可能。
- 価格・ライセンス:無料(オープンソース)。商用利用も可能
引用:VR Division
Fab : https://www.fab.com/listings/76c295fe-0dc6-4fd6-8319-e9833be427cd
Cesium for Unrealのインストール方法
Cesium for Unrealは、Unreal Engineのプラグインとして、Unreal Engine Marketplaceから無料で提供されています。
- Epic Games Launcherを開く お使いのPCでEpic Games Launcherを起動します。
- マーケットプレイスにアクセス 左側のナビゲーションメニューから「マーケットプレイス」を選択します。
- Cesium for Unrealを検索 検索バーに「Cesium for Unreal」と入力します。
- インストール Cesium for Unrealのプラグインページに移動し、「インストール」ボタンをクリックします。 その後、プラグインを追加したいUnreal Engineのバージョンを選択します。プロジェクトに直接追加する場合は、「プロジェクトに追加」を選択し、プロジェクトを選びます。
Unreal Engineでの使用方法
インストールが完了したら、Unreal Engineエディターを開き、Cesium for Unrealのプラグインを有効にします。
- UEエディターのメニューバーから「編集」>「プラグイン」を選択します。
- プラグインリストから「Cesium」と検索し、該当するプラグインのチェックボックスをオンにして有効化します。
- エディターを再起動すると、ツールバーにCesium for Unrealのアイコンが表示されます。
これで、Cesium for UnrealをUEプロジェクトで利用する準備が整いました。これで、Cesiumイオンアカウントに接続して、地理空間データをプロジェクトにストリーミングできます。
4. Houdini Engine for Unreal
- 特長:Houdiniで作成したプロシージャルアセットをUE5で動的に扱える
- 活用例:自然環境の生成(岩場・森・街並み)、破壊表現、柔軟なレベルデザインなど大規模なワールド制作に最適
- 価格・ライセンス:プラグイン自体は無料
Houdini Engine for Unrealのインストール方法
Houdini Engine for Unrealは、SideFX社のHoudini製品に付属しているプラグインです。インストールは、まずHoudiniのインストーラーをダウンロードすることから始まります。
- Houdini Engineプラグインの入手 SideFX社のウェブサイトにアクセスします。使用しているHoudiniのバージョン(Indie、Apprenticeなど)に対応したインストーラーをダウンロードしてください。
- インストーラーを実行 ダウンロードしたインストーラーファイルを開きます。インストールオプションの選択画面で、「Houdini Engine for Unreal」のチェックボックスにチェックが入っていることを確認してください。
- プラグインを自動でインストール インストーラーは、PCにインストールされているUnreal Engineのバージョンを検出し、自動でプラグインファイルを適切な場所に配置します。
Unreal Engineでの使用方法
インストールが完了したら、Unreal Engineエディター内でプラグインを有効にします。
- UEエディターを開き、ツールバーの「編集」をクリックします。
- 「プラグイン」を選択し、検索バーに「Houdini Engine」と入力します。
- プラグインの有効化チェックボックスをオンにして、エディターを再起動します。
これで、Houdiniで作成したHDAファイル(.hda)をUEのコンテンツブラウザにドラッグ&ドロップすることで、HoudiniのプロシージャルなアセットをUE内で利用できるようになります。
5. Niagara
- 特長:UE5標準のハイエンドVFXツール。パーティクル、煙、炎、水、魔法表現などをリアルタイムで制作可能、高度なビジュアルエフェクトをノードベースで直感的に構築
- 活用例:ゲームや映像制作における特殊効果の演出(爆発や魔法、天候演出など)視覚効果全般に使用。
- 価格・ライセンス:UE5に標準搭載(無料で利用可能)。
引用:SeaJet_ch
Unreal Engine 5 では、Niagara がデフォルトでインストールおよび有効にされています。ただし、Niagara オプションが表示されない場合は、プラグインが有効になっているかを確認してください。
Niagaraのインストール方法
Niagaraは、Unreal Engineの標準機能であり、プラグインとして追加インストールする必要はありません。Unreal Engineをインストールすると、最初から使えるようになっています。
- Unreal Engineを起動 PCにインストールされているUnreal Engineを起動します。
- Niagaraシステムを作成 エディターのコンテンツブラウザで右クリックし、「FX」>「Niagaraシステム」を選択します。
- Niagaraエディターを開く 作成したNiagaraシステムをダブルクリックすると、Niagaraエディターが開き、エフェクトの作成や編集が行えます。
NiagaraはUE4.25以降、デフォルトで有効になっています。もしNiagaraがコンテンツブラウザのメニューに表示されない場合は、以下の手順でプラグインを有効にしてください。
Niagaraを有効にする方法
- UEエディターを開き、ツールバーの「編集」をクリックします。
- 「プラグイン」を選択し、検索バーに「Niagara」と入力します。
- 「Niagara」と「Niagara Extras」の両方のチェックボックスをオンにして、エディターを再起動します。
これで、Unreal EngineのパワフルなエフェクトツールであるNiagaraを利用する準備が整いました。
最後に
Unreal Engine(UE5)のプラグインは、あなたの制作を劇的に効率化し、表現の幅を広げる強力なツールです。 高度なリアルタイムレンダリング、ダイナミックな天候システム、膨大なアセットライブラリなど、プラグインを活用すれば、個人のクリエイターでも大規模プロジェクトに匹敵するクオリティを実現できます。
重要なのは、「どのプラグインがあなたの課題を解決できるか」を見極めることです。 制作時間やコストの削減、表現の質の向上など、プラグインは単なる追加機能ではなく、あなたのクリエイティブな挑戦を強力にサポートしてくれます。
本記事で紹介した内容が、あなたがUE5の可能性を最大限に引き出すためのヒントになれば幸いです。
ぜひ、今回紹介したプラグインを導入し、あなたの次なるプロジェクトをさらに進化させましょう・
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